こんにちは。
摂津本山駅スグに医院を構える「医療法人 岡田歯科」院長の岡田です。
こちらのブログではインプラントについてよりご理解いただくために、少し深いお話しもさせていただきます。
そこで、今回はインプラントの構造についてお伝えしたいと思います。
インプラントの構造についてご存知ですか?

インプラントはいくつかのパーツに分かれていて、それぞれが異なった役割を担っています。
近年のインプラントの多くは3層構造をしており、「インプラント体」「アパットメント」「上部構造」で1本の歯を構成します。
それぞれのパーツごとに役割がありますので、詳しくご説明します。
インプラント体
インプラント体とは、天然の歯でいうと歯根に当たる部分を指します。
歯槽骨(顎の骨の部分)内に埋入される部分で、人体に親和性の高い金属「チタン」でできており、内部できちんと安定するよう、歯槽骨に接する面積を増やすために形状は「ねじ」のようになっています。
前歯と奥歯の歯や歯根の大きさが異なるのと同様に、直径は3mm~5mm、長さ6cm~18cmと異なっており、埋入部分や患者さまのお口の状態に合わせたものを選択します。
インプラント体の役割
インプラント治療の要となる部分で、まさに歯根の代わりとして歯を支える役割になります。
アバットメント
アバットメントはインプラント体と、その上の人工歯の部分(上部構造)をつなぐ部品になります。見た目は小さなねじのような形をしており、この部分をゆるめたり、締めたりすることによって、高さを調節。歯並びや噛み合わせに合わせて、角度を変えることができるアバットメントもあります。
アパットメントの役割
インプラント体と上部構造を繋ぐ役割だけではなく、噛み合わせを良くするための機能を備えています。
上部構造
上部構造はインプラントでは唯一お口を開けた際に見える部分で、アバットメントの上に装着する人工歯のことを指します。
素材や色、形などをその方に合わせて選ぶことができるため、入れ歯やブリッジと違い、天然歯のような色や形に再現できるのが特徴です。
素材にはセラミックなど、汚れが付きにくく欠けにくい物を使用するため、定期的なケアや日々のセルフケアを行うことで、長く使うことができます。
上部構造の役割
歯の代わりとなるため食事を楽しむことができ、自然な口元になります。
構造から理解して、安心の治療を

インプラント治療で何故しっかりモノを噛めるようになるのか、構造を知ることで何となくイメージできるようなられたのはないでしょうか?
単に口腔内に装着するのではなく、顎と人工歯を一体化させるのがインプラント。食を心から楽しみたい方に最適な治療法だと思います。